2014年2月11日火曜日

1・26杉並 「『はだしのゲン』が伝えてきたこと・今、それを消そうとする日本の動き」のレポート

1)  2014年1月26日の午後、杉並区立セシオン杉並にて、『はだしのゲン』の翻訳者アラン・グリースンさんを招いての集会「『はだしのゲン』が伝えてきたこと・今、それを消そうとする日本の動き」があった。集会前に、アランさんが持参してきた、英語版、ポルトガル語版などの『はだしのゲン』を、永田浩三武蔵大学教授と拝見。『ゲン』の影響力の大きさをあらためて知る。
  写真は、アレン・グリースンさんと永田教授と海外で出版され『はだしのゲン』。
  (このページは、時系列で下段に続く)



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2) 60名ほどの参加者で集会「『はだしのゲン』が伝えてきたこと 原爆 戦争 平和 今、それを消そうとする日本の動き」が始まった。永田教授のリードで、アランさんが『はだしのゲン』の英語翻訳活動との出会いを語る。
 アランさんは、1952年生まれでお父さんの仕事で5歳から17歳までを日本で過ごし、いったん帰国。そして日本の伝統文化に興味を抱いて再来日した折に、『ゲン』を英語翻訳するグループと出会って、はじめて『ゲン』を読み、感動して翻訳を手伝うようになったのだそうです。30年間、ボランティアで続けてきたというから驚きです。



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3)とても興味深かったし、面白かったのは、マンガの翻訳の仕方。

マンガのセリフは日本語で縦書きです。それを横書きの英語に翻訳すると、ページが左右逆になる。そのためにコマ割りなどの張替えを工夫しながら進めなければいけなかったこと。ゲンたちが歌う、軍歌のパロディなどの翻訳が難しかったことなどなど、時間が許すなら、もっともっとお伺いしたかったなぁ。


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4) アラン・グリースンさんは、アメリカで出版する際に出版者がなかなか見つからなかったことも語ってくれた。できれば原爆投下には触れたくない人々もいる。リベラルで非暴力主義で原爆投下に批判的な人々であっても、ゲンが家族に殴られたり、兄弟げんかなどのシーンは、できれば子どもに見せたくないと思う人々もいる。
でも、出版社が見つかって出版されると、子どもたちは夢中になって読んだし、原爆投下で起こった事実を知る大きなきっかけとなった。などなど、興味深いお話が続いた。いや、面白かったアランさんのお話しでした。
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